今日は人形作家の
藤本晶子さんの個展を
見に淀屋橋のギャラリー『乙画廊』へ。
小さなギャラリーの中にお客さんがたくさん
来ていたが、扉を開けた瞬間にふわっと柔らかい
春のような雰囲気が漂っていた。
藤本さんのお人形はふっくらとした体型で
手も足もほっぺたもマシュマロみたい。
幼い女の子でとっても可愛らしいのに、丸い瞳や唇にはしっかりとした強さがあり、すでに「余裕(包容力)のある女性」を感じる。
あどけなさとのバランスがとても魅力的な子たちだ。
フリルの付いたパステルカラーの凝った洋服も白い肌に
良く似合っている。洋服の着こなしを見るのも楽しい♪
室内に漂う空気感はこういうところからかも。
展示の際に短い文章を書くそうで、それがグッとくるものがあったので
掲載させてもらう許可をいただいた。
だから私は貴方に
人型をつくることを許したのです。
貴方はいつも少数派でした。
それは何かを声高に叫びたかったわけでも
存在を誇示したかったわけでもない。
ただ、大きな流れの中にいて
優劣をつけられることが怖かったのです。
逃げて逃げて、そうした流した幾つもの涙を
人型はすっかり食べてくれることでしょう。
そして貴方の代わりに
唯一無二の存在になろうと微笑むのです。
藤本晶子さん人形展
〜ただひとつあって、ふたつとないもの〜
12月23,24日 1月12日〜23日 (17日休み)
(平日11時〜18時 土日17時まで)
乙画廊 (大阪市北区西天満2-8-1 大江ビルヂング101)